東京マラソン2019のルートマップ

東京マラソンの公式サイトから2019年のルートマップを表示しています

2018年度VOLUNTAINERスキルアップ講習「大規模イベントにおける危機管理」に参加しました。
この講習会は東京マラソン財団が主催しており、大規模イベントとして直近に運営される東京マラソン、東京オリンピック・パラリンピックを念頭に、大会運営に協力するボランティアを参加対象に催された講習会でした。
来る3/3(日)に迫っている東京マラソン2019は、毎年行われる典型的な大規模イベントの一つといえます。一連のイベントの中心である、午前9:00スタートの東京マラソンには、都心を選手38,000人が駆け抜け、ボランティア12,000人を含む大会関係者が集います。そのマラソンルート(42.195㎞)沿道は、選手や大会関係者に加え約100万人の観客が集まって混み合います(東京マラソン2019ルートマップ参照↗)。
その翌年に催される2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、期間的にも規模的にもさらに一段と大きなイベントとなります。
講習会では東京マラソンの運営者側が過去の東京マラソンで経験した事例から危機管理対応を紹介した後、講習の目玉として2人の専門家を招いた以下の発表がありました。
・東京大学大学院情報学環 総合防災情報研究センター准教授
 関谷 直也 氏「大規模イベントにおける群集心理の注意点」
・国際医療福祉大学 医学部 公衆衛生学 教授
 和田 耕治 氏「大規模イベントにおける健康管理」

当日配布資料・領収書
(ロゴ付きクリア・ファイルの中の資料は会場外㊙)

講習会で配られたロゴ付きクリアファイルと講習会領収書を写しています

大規模イベントにおける健康管理について、次に記す新鮮な情報メッセージを受け取ることができました。
・まずボランティア自身の安全と健康管理を優先すべき
・日本は風疹が蔓延する危険な国になっている
 ⇒公的ワクチン接種の機会がなかった39~56歳男性は
  予防接種を受けるべき
・国際マラソン医学協会医療救護マニュアル
⇒IIRM Medical Care Manual

このような大勢の人が集まる場所では、単純に物理的あるいは手続き・処理的に生じる混雑や渋滞だけでなく、ウイルス感染などを防ぐ健康管理・対策、人為的あるいは社会派生的な危険発生を防ぐなどの危機管理や事前予防の対策も求められます。
人間の群集心理を理解して行動すべきことや予防接種などによる自身の健康管理など、多岐にわたる関心、注意、心がけが大切であるということを学びました(当日配布資料参照↗)。今年の東京マラソンのボランティアに応募して、私自身が初めて体験する貴重な講習会となりました。

Family&Friendship Run会場とスケジュール
(ボランティア活動マニュアルより)

ファミリー・フレンドシップ ランの会場とスケジュールをボランティア活動マニュアルから抜粋しました

個人的には講習で、セキュリティあるいはテロ対策に踏み込んでほしかったところです。これに触れなかったのは、危機管理に関わる機密情報が不特定多数のボランティアに漏洩してしまう危険を懸念しているのだと理解しました。
医療は医療のプロフェッショナル(専門家)に、テロはセキュリティのプロフェッショナルに任せて、善意のボランティアとしては、楽しく、朗らかに会場で献身して、選手や観戦者の方々に気持ちのよい大会を体験してもらうことが、一番大切なのだと思います。
オリンピックのような大規模イベントでは、私たちが誇る専門家組織(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会をはじめ、医療機関、警察、警備業者、ライフライン企業など)が、責任をもって、高い給料に匹敵する高いレベルの専門家サービスを引き受けていると信じます。
このような側面からの信頼できる専門的支援があるおかげで、私たちボランティアは、自らの危機管理を最優先に考えて、余裕のある限りでヘルプすればよいということなので、安心して活動できるのだと思います。
講演会を通じていろいろ考えたことを、運営者SNS(VOLUNTAINER COMMUNITY)にも記しました。⇒VOLUNTAINER COMMUNITY東京マラソン関連イベントとして3/2(土)に催されるファミリーラン2019・フレンドシップラン2019のスタート会場管理・誘導活動のボランティアメンバーに運よく選ばれたので、大会ボランティアデビューを楽しみに準備したいと思います(Family&Friendship Run会場とスケジュール参照↗)。